お家での練習
レッスンを始めると、「家での練習」について、親御さんから相談を受けます。
ピアノが大好きでも、お家には楽しい誘惑が沢山あり、明日までにやらなければいけない宿題があります。
ピアノの練習はどうしても優先順位が低くなります。
また、習い始めた頃はあんなに練習していたのに、最近やらなくなった、という場合もあるかもしれません。
どうにか練習を習慣づけたくて、
「練習しなさい!」
「練習しなければ辞めさせるよ」
と言う親御さん達も、良い気分ではないでしょう。
そう言った生徒さんが、レッスンに来た時、不真面目かと言うとそんな事は全くなく、レッスン中に集中して1曲仕上げてしまったり、ピアノを好きな気持ちもちゃんとあるんです。
「お家で何か練習したくない理由がある?」
と聞くと、
「間違えるとお母さんが怒るから」
「ピアノの部屋が寒いから」
「練習しなさいっていうるさいから」
生徒さんにも理由があるみたいです。
一方で、何も問題なく練習に取り組んでいるご家庭も沢山あります。
「お母さんがピアノを弾くと褒めてくれる、喜んでくれる」
これが最も多い回答です。
弾くと喜んでもらえる=練習って楽しい
と言う方程式があるようです。
そして、そんなに沢山練習している訳ではないのですが、
前向きな気持ちでやっているせいか、成長が早い事が多いです。
ずっと練習しなかった生徒さんが、練習するようになった、というケースもあります。
①ママや兄妹がピアノを習ったり弾いていると、弾くようになった
②学校の合奏で代表してピアノを弾く、合唱コンクールで伴奏をやるので頑張っている
③学校から帰ってきたらまず練習してから、遊んでOKと言う習慣をつけた
④練習したら好きなシールを貼るとか、弾けるまでの時間を計るなど、ゲーム感覚で練習環境を作る
レッスンでは、生徒さんが弾きたい曲をレッスンカリキュラムに含んだり、お家での練習をサポートできる音源を作成したり、気軽に演奏の発表ができる機会を作るなどの工夫をしています。
効果がある練習とは、レッスンに来る前の予習と、帰ってからの復習だと言う人もいます。
経験から言っても、ダラダラ練習しているより、時間を決めて、仕上げるぞ!
と思って練習した時の方が、効果があります。
多くの生徒さんが、お家でも好環境で練習に取り組めると嬉しいです。