■Boston Part 4 ~Classes~ |
授業内容の一部を紹介します。 |
●Funk Bands (Kenwood Dennard) |
ドラムス2人、ギター2人、キーボード2人、ブラスセクション(トランペット2人、アルトサックス、トロンボーン)、ベースボーカル、と私が知る範囲ではかなり大規模なアンサンブルのクラス。 James Brownの曲をやってます。 KenwoodはJamesとの共演経験のあるファンキーを絵に描いたような人です。譜面はほとんど使わず歌ったりCDを聴いたりしながら一曲を仕上げていきます。 12月にリサイタルあり。 <授業を終えて> リサイタルはとても楽しかったです。 たまたま遊びに来ていたTommy Campbell とラッキーな事に共演できました。 先生は最後までFeel(ノリ)とお客さんを楽しませる事を妥協せず教え込んでくれました。 リサイタルの写真はこちらよりどうぞ http://drummerakihito.tripod.co.jp/JB.htm |
●Keyboard Lab - Advance Comping (John Arcaro) |
ジャズスタンダードの曲を通して、ピアノがどのようなハーモニーをつけて、どんなComp(日本ではバッキングという事が多いかな?)をするかを学ぶ授業。 Jhon Arcaroはお茶目で優しい学生達に評判の良い先生です。 <授業を終えて> 代理コードとアッパーストラクチャーについて学びました。 中間試験の時、トラブルがあって、その次の週にするから電話するね、と先生から言われて、結局電話があったのがファイナル(期末試験)後。噂によると、とっても良い先生なのだが、のんびり屋さんで皆に「電話するね」が口癖らしい。 でも、私には無理のないレベルの良いクラスでした。 |
●Jazz Piano Master Class (JoAnne Brackeen) |
毎週テーマになるジャズピアニストとアルバムを決めて、その中から自分で一曲選んでTranscribe(曲を聴きとって楽譜にする)し、ベース、ドラムとトリオで演奏するクラス。 Transcribeは一応ソロのみと言われていますが、演奏がある程度形にならないといけないので、曲によってはほとんどまるまる一曲を取ったりすることもあって、課題をこなすのに大変時間がかかるクラス。このクラスが月曜にあるので、私を含めクラスのメンバーにとってほとんど土、日はないものと思われます。 <授業を終えて> 結構無理のあるクラスでした。もう、人生この先、こんなに沢山Transcribeする事はないかと思います。 毎週「来週こそは早く準備して完璧に弾こう」と思いながら前日になると「どうごまかそうか、、、」と考えざるをえない状況になってしまう、、、この授業のおかげで私のバークリー生活は気の抜けないものになった様に思います。 クラスのレベルも高くて(ここ4、5年で一番高い、と先生は言っていた)勉強になりました。 |
○Private Instruction (JoAnne Brackeen) |
前学期で彼女のレッスンを取ってから彼女のとりこになってしまい、また取ってしまいました^^ 内容は学期末にあるテストに向けてのスケール、既成曲、自分のアレンジ曲等。シンプルな自分のオリジナル曲を持っていってDUOをしてもらったら自分の曲とは思えないほど曲が化けました(笑) JoAnneは演奏の時は人が変わったような迫力がありますが、普段は可愛い物好きなご婦人です。お互いの洋服についてよく話したりします。 <授業を終えて> 自分のオリジナル、ファイナルの試験に向けての曲に取り組みました。 私の英語力を知ってか、毎週必ず私の持っていった曲を演奏して解説してくれました。 私にとって何が必要か即座に見抜き、スマートに指導してくれるカッコ良い先生です。 |
○Voice Class Instrumentalists (Joyce Lucia) |
ポップスも歌ってみたいなぁと思って取ったクラス。 2時間中はじめの一時間は基礎と講義、次の一時間は練習ピアニストが来て実際に歌います。 Vocal Department向けではないので、今のところそんなに難しい事は要求されませんが、宿題は多いです。 先生は常にハイテンションで、ものすごく良くしゃべる面白い人です。 <授業を終えて> 発声やそのための体作り(エクササイズ)、音声生理学っぽい事まで幅広く学びました。そのせいか、宿題が異常に多く、文献を読んだり、詞を読んだりと、英語がわからなくてついて行けないこともありました。 考えてみれば歌は「詞」ですものね。英語は今後の課題です。 |
○Rock Styles Lab / Hammond Organ (David A Limina) |
ハモンドのクラスを取るのは基本でしょう、と思って定員だったのに先生にお願いして無理矢理取ったクラス。 ロックの曲中でのハモンドの役割や弾き方を実際曲を通して実践していきます。 クラス後半にはドラマーやギタリストを呼んで、セッションするそうです。 <授業を終えて> ドラマーやギタリストを呼ぶと言う企画は実現しませんでしたが、クラスメートと2台のハモンドオルガンでセッションしたりしました。 また、楽譜を書かずに、課題曲を何度も聞いて覚えて弾くというトレーニングは、譜面ガッチリ型の私にとって、とても良いトレーニングでした。 |
○Harmony3 (John H.Stein) |
Harmony2に続けて取る和声の授業。 昔から理論事が大変苦手な私にとっては、好きとはいえない授業ですが、前学期にとっていたクラスでお世話になった先生で、可愛がってもらっているので何とかやっています。 クラスには珍しく日本人が一人もいなくて、誰にも聞けないのでやりがいがあります(笑) <授業を終えて> 予想通り苦手でしたが、先生が毎回オフィスアワーに呼んでくれて丁寧に指導してくれた結果、少し面白くなりました。 時間外にも関わらず、根気良く英語を繰り返し、指導してくれた事とても感謝しています。 噂だと、この先生のクラスはどこも雰囲気が良いようです。 |
○Advance Stylistic Comping - Pop (Russell Hoffman) |
ポップス、ブルース等におけるピアノ奏法を学ぶクラス。 先生手作りのテキストとCDがあってそれを中心に進めていくのですが、今まで、勘を頼りにCompをしてきた私にとっては分かりやすく、学ぶことが多い、かなりお気に入りのクラス。 <授業を終えて> とても楽しかったです。 まだ知識を頭に叩き込む段階で自分のものになるには時間がかかりそうですが、沢山発見がありました。 |
○Arranging2 (Jeffrey S. Perry) |
主に管楽器のアレンジを学ぶクラス。 移調楽器のアレンジは普段ほとんどやらないので、知らないことが多くて、勉強になります。授業の進みはものすごく早いですがアレンジされたものの音を実際聴いたり、自分のアレンジを見てもらったりする時間があるので、楽しいです。 <授業を終えて> テストにプロジェクトに宿題、、課題をこなすのに時間がかかったクラスでしたが、これまた先生がとても良い人なので、良かったです。 私のアパートの近くに住んでいることが判明、Tの中で会った時もとてもフレンドリーでした。 |
○Afro-Cuban / Non-Percussionists (Mikael J.Ringqist) |
2時間ひたすらコンガを叩くクラス。 ルンバなどのパターンを練習して、アンサンブルしたり、ソロを取ったりしています。 先生のキャラクターが最高!とってもおちゃめで、クラスのメンバーがアンサンブルをする時は、躍ってくれます。 一週間の最後の授業でパーカッションを叩いて、あんまりたまっていないストレスも発散!と言う感じです。 <授業を終えて> パーカッションって楽しいですね~。 今まで、パーカッション→ラテン系の曲、と言うイメージがあったんですが、よくよく聴いてみるとそれ以外のジャンルにも沢山使われているんですねぇ… 次のLiveでは、パーカッションに挑戦したいです。 |
☆おまけ / English Tutor |
英語が第二外国語の学生は、ネイティブの家庭教師をとることができます。Degreeの人達は英語の授業があるので主にその補習としてとる人が多いようです。私はDiplomaで英語の授業はありませんが、自分でトピックスを考えてみてもらっています。 家庭教師はバークリー生ですが、かなりしっかりみてくれます。 いかがでしたか? 写真を載せたかったのですが、なかなか撮るタイミングが難しくて無理でした。ごめんなさい;; |